私たちの研究室では、からだを守る免疫システムの研究を進めています。中でも、外敵の侵入や、からだの異変を速やかに察知する免疫受容体(レセプター)の機能の解明に注力しています。こうした研究の過程で、最近、結核菌成分を認識する受容体群を初めて発見しました。現在、この研究成果を、より効率的な免疫賦活化に繋げる努力を続けています。
The aim of our laboratory is to study the immune system that protects our body, with particular attention given to immune receptors that immediately sense pathogen invasion and aberrant self. During the course of our research, the receptor family that recognizes an important component of Mycobacterium tuberculosis was discovered. We are making an effort to utilize these results to generate more efficient adjuvant strategies.
プレスリリース / Press release
2024/01/26 自然免疫のように働くT細胞「MAIT細胞」の自己抗原を発見
2023/03/08 病原体センサーは「タップ」と「長押し」を区別していた
2023/02/03 ゴーシェ病の神経症状発症の新たな分子メカニズムを解明
2021/10/14 新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐT細胞を同定
2020/09/29 ピロリ菌が胃炎を引き起こすメカニズムを解明
2018/10/13 劇症型溶血性レンサ球菌が免疫を回避する機構を解明
2017/04/04 細胞の損傷を免疫系に知らせる脂質を発見
2016/11/24 結核菌を感知するセンサー分子を発見
2016/09/27 ヘルパーT細胞の分化に必須の酵素を発見
2014/08/25 結核菌成分を認識して免疫系を活性化する受容体を発見 「ワクチンの効果を高めるはたらき」
2013/04/16 結核菌を感知する新しいセンサーを発見
2013/04/15 病原性真菌から新しいアジュバントを発見
2009/12/11 結核菌を認識する受容体を同定
記事 / Article
新聞に掲載された内容一覧
2023/07/31 ハンセン病原因菌 免疫逃れる仕組み新薬開発に可能性(読売新聞)
2020/12/7 ピロリ菌と”共存”?新たな治療法開発に期待(日経メディカル)
2020/09/29 ピロリ菌が胃炎を起こす仕組みを発見(朝日新聞)